平成14年、鐘楼門を57年ぶりに再建致しました。(昭和20年津大空襲にて焼失)

境内、山門のまわり、私達の足元のこの地には津の大空襲

により亡くなった近隣の方々が多数、運ばれてまいりました。

当山の梵鐘の内部(裏側)に百九名の当山有縁の戦没者の方々の戒名が書かれています。

百九という数は百八つの煩悩を一つ越えた、佛の世界を表しています。

この数は偶然になったものです。

この方々の鎮魂が、山門、梵鐘の再建、再鋳の原点であります。

一打、一打に私達の願いと、この方々の供養をこめてお祈りしています。

 

本来、お寺、お墓参りは、山門をくぐり、清らかな身となって、ご本尊様、ご先祖様にお詣りするのですが、こういうことが忘れられているのです。

梵鐘→鐘の音は佛様の説法、おさとしの言葉の象徴でありまして、鐘の音を鳴らし法要が行われることを人々に知らせたり致しました。

ここに佛様、ご先祖様がおられますよ! ということをお寺を取り巻く、村や町の方々に知らせていたのであります。

又、時の鐘として、時刻を知らせる役目をしていたこともあります。

近年は『除夜の鐘』だけに存在価値があるようで寂しいかぎりであります。

 

 

 

令和二年の除夜の鐘の様子です。

令和元年の除夜の鐘の様子です。

昨年(令和元年 6月)より鐘楼門の改修工事を行っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

水はけが悪く、柱が腐食しており予定より大掛かりな改修工事になりました。

改修工事の様子です。(令和2年 12月28日 改修完了).