当山の境内 平子鐸嶺墓碑横に建立
大本山増上寺(東京)の大僧正 功誉上人が建てたもので、功誉上人の自筆の宝号が刻まれています。
功誉上人は元々、浄安寺の門前に捨てられた棄児であったが、浄安寺 第十三世厳誉上人が、これをあわれんで養育し、岩田町の油商川北佐平治方で商業の見習いをさせました。
功誉上人は賢明で、幼少の頃から僧侶の志が有ったため、厳誉上人が弟子とし、後に東京の増上寺の学寮に入りました。
学業は大成し、最後には大僧正に栄進しました。
功誉上人は恩義を感じ、文政年間(1818~1829)に金(50両)を浄安寺に送り、この塔を建てました。
(津市史第5巻より)